松尾ジンギスカン

松尾ジンギスカン
㈱マツオ 専務取締役
うたはら・きよし氏

世の中にこんなうまいもんがあったんか?

―「松尾ジンギスカン」を始めたきっかけは?

創業者が松尾政治(まさじ)は馬喰(ばくろう)と呼ばれる家畜商をしていました。 戦後まもなく政治は親戚の農家で肉の料理をご馳走になりました。 その美味しさに『世の中にこんなうまいもんがあったんか』と思ったそうです。 政治と綿羊の肉との運命的な出会いでした。当時綿羊の肉は臭くて食べられず、羊毛を取った後は捨てられていました。『これは商売になる』と直感した政治でした。

秘伝のタレ作りに10年かけた

―どのようにしてタレができたのですか?
松尾ジンギスカン
創業者 松尾 政治氏

果物や野菜を使った特性のタレに漬け込むことで、癖があって食べられない羊肉が、美味しいジンギスカンに変わることがわかり、政治は毎日タレのテストを行い、滝川産のリンゴやたまねぎを使い、醤油の量を増やしたり生姜を摺って足してみたり、焼酎に漬けてみたりと研究を続けました。 にんにくは臭いを消すが肉の旨みを損なう恐れがあるため使いません。 苦節10年『これならいける!』と確信するタレができあがり「味付松尾ジンギスカン」として売り出されることになりました。 昭和31年3月1日、今から55年前のことです。

花見にコンロ持参で実演した

松尾ジンギスカン
―最初から売れましたか?

当初はさっぱり売れませんでした。政治は花見の会場に七輪(炭火のコンロ)を持ち込んで開発したたれ付きのジンギスカンを実演し、振舞いました。 醤油や砂糖の香ばしさと美味しさが評判になり。貸し出し用のコンロも順番待ちとなって行きました。 花見にコンロ持参のPRが功を奏し店で買って店の一部屋で焼いて食べるお客様が増えました。自分たちの住む空間も改造して、お客様が食べる店に変わって行きました。 当初、肉と長ネギふた切れから始まった松尾ジンギスカンはモヤシを使うようになった。 『アイデアは困窮と研究から生まれた。お客様が教えてくれた』と創業者政治は言ったそうです。

松尾ジンギスカン

松尾ジンギスカンは鍋料理

―美味しい食べ方は?

1.ホットプレートやフライパンで焼く場合は、ホットプレートやフライパンを十分に熱し、片面に肉を乗せ、もう片面に野菜などを乗せて焼きます。お肉の旨みを含んだ焼き汁が野菜の味付けになります。
2.ジンギスカン鍋で焼く場合は、十分に熱した鍋に野菜を入れ野菜を外側に寄せ、肉を中央に乗せて焼いてください。肉汁が野菜の味付けになります。
こんにゃくやサトイモを入れる人がいます。消化がいいから食べた割りに太らない。ダイエットに良いという人もいます。 最後に締めとして、うどんを入れて食べると美味しくいただけます。

松尾ジンギスカン
現在の本店

世界のマツオジンギスカンにしたい

―将来の夢は?

北海道から全国にジンギスカンの美味しさを広げて行きたい。 今年はまつじん(松尾ジンギスカン)銀座店をオープンした。11月には赤坂店が開店する。 美味しさとヘルシーさを売りにして30年後には世界で松尾ジンギスカンを食べていただけるように、ジンギスカン一筋でこれからも愛されるブランドを広げて行きたい。

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